目次
勉強で使う本(教科書、参考書、専門書)を検討するときに、目次情報の提供は役に立たないという意見がありました。
皆さんは勉強で本を読むとき、どんな選び方をしていますか?
本の目次情報の価値
関数型プログラミングの基礎 JavaScriptを使って学ぶ 【目次】 – JavaScript勉強会
こういう本の目次を丸写しして、それ以外に大した感想とか書かない奴は、絶滅してほしいのだ、はいいすぎか。でも著作権とか気にしてほしいものだ
2017/04/14 13:04
速読の練習でもしていれば、本を買ったその日に全ページを理解して、内容の全てについてすぐに感想を書けるかも?
…なれるもんなら、是非そうなりたいですね!(笑)
目次は判断材料
詳細な目次情報は、本の購入可否の判断材料として有益です。
=目次は、自分が知りたい知識の有無を判断する目安として使えます。
索引は利便性に直結
編集部が良い仕事をして作った専門書は、巻末の「索引」も充実しています。
=本屋で実物を見る機会があれば、索引も選ぶときのチェックポイントになります。
(「索引」がない専門書は論外ですね?)
私がブログで本を紹介するときは、他の方が目次情報を調べる二度手間を省くために、なるべく掲載するようにしています。
本来、詳細な目次情報の提供は、出版社が行うべき仕事(販売促進)だと考えます。
出版社、編集部、著者の皆様は、各自の媒体、Webサイトで詳細な目次情報を提供していただくようにお願いしたいです。m(__)m
最初は薄い本、次に厚い本
本の選び方は、勉強のやり方とも関係してきます。
新たに知識を習得するときの順番は、
- 最初に「総論」(概要:広く浅く)
- 次に「各論」 (詳細:深く狭く)
の順番で学ぶと効率が良い、という話が紹介されていました。
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(p.87) 成果につながる本選びの「三つのパターン」
・ある分野について網羅的に学びたいときは「古典とおすすめ本」
・スキルアップのための本は「薄い本&厚い本」
薄い本はやさしくまとめてあるので、まず概略や基礎用語を頭に入れることに役立ちます。厚い本は難しいことや専門的なことも網羅されているため、辞書代わりに使います。
・信頼できる人のおすすめ本と、成功者がこっそり読む本
有名な経営者が書いているものや、読者数が多いブログやメルマガを参考にするのもよいでしょう。儲かっている社長が息子に読ませるためにすすめた本
JavaScriptの本を選ぶときに迷ったら、
- 先に、簡単な本を読んで全体像をつかむ
- 次に、詳細な説明の本を読む
という順番で読めば、理解がスムーズになります。
(この順番を逆にしてみたら、結構大変だと分かると思います。)
解釈学的循環の解消
総論から各論へ入っていく順番には、「解釈学的循環」の解消のため、という理由があります。
解釈学的循環(かいしゃくがくてきじゅんかん)とは – コトバンク
ある全体を構成している個々のものを解釈するためには、当の全体についての先行的理解が必要で、ここに一種の循環があるという解釈学の考え。
ディルタイは、その解釈学において、「全体の理解は部分の理解に依存し、部分の理解は全体の理解に依存する」ということを指摘し、全体や部分の解釈が循環に陥ることを問題にした。
法律など、複雑な知識体系の場合、「全体像の理解」が「細部の理解」よりも先行していると、学習に役立つ場合があります。
プログラミングの場合も、いきなり細かい話を説明されても、それが何なのか?理解できない場合が多々ありますね?
そういうときは、細かい話はブッ飛ばして、先に全体像をおおまかにでも把握した方が分かりやすくなります。
何度も使う辞書類は手元に置く
上記の厚い本のうち、辞書・リファレンス・逆引きなど、何度も読むような本は、即買いでもOK。
パラシュート学習法
大人のための賢すぎる勉強法「パラシュート勉強法」 – NAVER まとめ
パラシュート勉強法とは
野口悠紀雄氏が書籍『「超」勉強法』で提唱した勉強法。
一言で言うと、「必要なときに必要なことを勉強する」ということ。
プログラマーの間では「遅延評価勉強法」とも呼ばれています。
たとえばプログラムを勉強するときに、「書籍を1ページ目からやる」のではなく「2ch型掲示板が作りたいから必要なところを勉強する」のが遅延評価勉強法になります。
パラシュートで目標地点に着陸するように、広い勉強範囲の中から一番必要なことを一番最初に着手する勉強法が「パラシュート学習法」です。
プログラミング学習で目的が明確な場合は、目的に合致する部分から本を読めばOK。
厚い本の使い方は、
- 全ページ読まなくてもOK。
- 前から順番に読まなくてもOK。
- 自分が読みたいところを、つまみ食いで読めばOK
同じ項目を比較する
本を選ぶときは、なるべく本屋で実物を確認するようにします。
プログラミング言語の文法を説明している本を比較する場合、同じ項目について、各本でどのように説明しているかを比較してみるのも一手です。
例えば、JavaScriptの場合、
- スコープ(変数の有効範囲)
- クロージャー(関数閉包)
- プロトタイプチェーン(オブジェクトの内部的なつながり)
など、自分が詳しく知りたいと思う項目があったとして、その説明の仕方は各本によって若干違っていることでしょう。
いろいろな説明方法があった場合、「自分にとって一番分かりやすい説明」の本を選ぶのが無難です。
(例)各本で、クロージャーについて説明している部分を読み比べてみて、サンプルコード、図表の有無、説明の分かりやすさを比較してみる。
正誤表(誤植)を確認する
出版社のサイトを見て、本の正誤表を確認します。
誤植が多過ぎる本は、編集(校正)がいい加減だった可能性があります。
プログラミング学習では、特に「サンプルコード」の誤植は致命的です。
=バグを見分けられない初心者の場合、大変な時間のロスにつながるかも?
誤植が多くても説明が良ければ買う価値はありますが、あまりお勧めできません。
著者のSNS
本によっては、読者が著者や編集部に質問できる場合があります。
本を読んで疑問が残った場合、周りに教えてもらえる先輩・先生がいれば良いのですが、もしも聞ける人がいない場合、Google検索や質問サービスで答を探すことになると思います。
著者が、TwitterやFacebookなどのSNSで情報発信されていたら、直接連絡が取れる場合があります。
=疑問点についてSNSで質問したら、著者から直接アドバイスをいただける場合があります。
(ある本の内容について、疑問点をSNSのコミュニティーで質問したら、本の著者から直接回答をいただいた経験があります。→超親切でビックリ!!!)
翻訳本は原書も読んでみる
英語のベストセラーを日本語に翻訳した場合、翻訳がまずくて、評価が悲惨な本がときどきあります。
「原書は良いんだけど翻訳がダメ」という場合は、英語の勉強のつもりで、原書を読んでみるのも一手です。
目次の確認が不要な本
最初から買うつもりでいる本は、わざわざ目次など本の内容を確認しないで買っちゃう場合もありますね?
- 好きな作家の小説
- 好きなアイドルの写真集
とか?
プログラミングの本だと、オライリーの本は比較的ハズレが少ない?と思うので、コレクションアイテムとして、中身を確認しないで買ってもOKだと思います。
→ 本棚に並べておくだけでも価値あり!?(笑)
Sales Information – オライリー・ジャパンの在庫書籍全点を導入の猛者あらわる!
その他、本の選び方について良い方法があれば、ブログ等でご紹介ください。
よろしくお願いします。
本を読んだ後のフォロー
本の知識は、最終的に自分の使える「道具」にならなければ、価値がありません。
本に書かれた内容は、時間の経過とともにどんどん時代遅れになって、陳腐化していきます。
本を読んだ後は、その知識を土台にして、さらに最新の知識との差を詰めましょう。
まったくゼロの状態よりも、取っ掛かりとなる知識を得てから最新の知識にアタックした方が、スムーズに理解できますね。
どんな本でも、ないよりはましだと思えば、役に立つ部分がきっとあるはずです。
→ 1度で理解できなければ、何度でも読めばOK!
読み終えて、内容をマスターした本は、誰かにあげましょう。(売ってもOK)
著作権法とフェアユース(公正利用)
(出版社、著者の皆様へ)
なお、当ブログにおける書籍の書評や目次情報の紹介が「著作権法」に違反していると考える出版社や著者がおられましたら、直接当方までご連絡ください。
(当ブログのコメント欄に、連絡先・担当者名・該当箇所・事由をご記入くだされば、検討・対処いたします。)
フェアユース (fair use) とは、アメリカ合衆国の著作権法などが認める著作権侵害の主張に対する抗弁事由の一つである。同国の著作権法107条によれば、著作権者の許諾なく著作物を利用しても、その利用が4つの判断基準のもとで公正な利用(フェアユース)に該当するものと評価されれば、その利用行為は著作権の侵害にあたらない。
日本の著作権法には、公正利用の場合の包括規定がなく、公正利用と考えられる場合を具体的に限定列挙している(著作権法第30条~49条)。
ブログのバイラルマーケティング
当ブログの目的は、サブタイトル「JavaScriptの学習日記」のとおり、学習の備忘録=学習を円滑に進めることです。
当ブログにおける書評は、基本的に読書録・備忘録の性質を有するものであり、出版社の販売促進に役立つことはあっても、営業妨害にはならないと考えます。
分かりやすいプログラミング学習の本を提供していただいている著者や出版社には、感謝しています。
今後もどんどん良い本を出していただけることを期待いたします。
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投稿日:April 14th 2017